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「歌ってみた」を配信したい!何から始めたらいい?

2022/05/07

「歌ってみた」はじめてみませんか?

カラオケだけでは満足できない!!!自分の歌をもっと多くの人に聞いてほしい!!!

密かにそんな想いを抱えていませんか? 最近では、簡単にインターネットで自分の歌声を発信できるようになっています。

それが 「歌ってみた」 です!!

「歌ってみた」とは
自分の歌声を録音または撮影し、SNSやインターネット上に配信すること
2000年代中盤に、ニコニコ動画やYouTubeといった動画サイトが誕生したことから普及しはじめた
(Wikipediaより)

上手い方になると、こんな プロのアーティストのような 動画も作れてしまいます。

一見難しそうに見える「歌ってみた」ですが、実はやり方さえ覚えれば だれでも! / 簡単に! 投稿することができるんです。

この記事では、「歌ってみた」をはじめたいけど、「何をどうはじめればいいか分からない」 という方に向けて 全体の流れや、最低限押さえておきたいこと をご紹介していきます!

この記事を読んで、あなたも 歌い手デビュー してみませんか?

この記事を読むと理解できること
◦ 「歌ってみた」を投稿するまでに基本的な流れが分かる
◦ 投稿する時に最低限押さえておきたいポイントが分かる

「歌ってみた」を配信するまでの流れ

流れ

ざっくりとした流れは、上の図のようになっています。意外と ステップ自体は短く 手順を覚えれば簡単に動画投稿することができます!!

これ以降では、各工程で何をするのか、分かりやすく説明していきます。

①オフボーカル(カラオケ)音源の準備

オフボーカル音源とは歌手の声が入っていない音源。いわゆる… カラオケ音源 のことです!!

ボーカロイド曲であれば、YouTube動画の概要欄などにダウンロードURLを記載してくれているクリエイターさんも多いです。

オフボーカル

歌ってみたでは すべての曲を歌って投稿できるわけではありません。 著作権・著作隣接権の問題があるので注意しておく必要があります。詳しく別の記事の「どの曲をどこまで使っていいの?著作権とは?」を読んでみてください!

説明すると長くなるのでこの二つだけ覚えておいてください

1. 歌うときには原則曲を作った人の許可をもらう必要がある
→ ただし、「JASRAC」という団体が管理している曲であればYouTubeには許可を得ないで投稿しても良い!(YouTubeが一括で「著作権料」を納めている)

2. CDのインストverを使うには許可をもらう必要がある
→ ボーカロイド曲などでは、公式音源と「使っていいよ」というガイドラインを公開しているケースが多いです

ですので、初心者であれば JASRAQで管理されている曲をカバーして YouTube に投稿する、が一番安全な方法です!

著作権については詳しく別の記事で解説します。

②歌のレコーディング

歌をレコーディングするには、さまざまな方法があります!

  1. レコーディング専用スタジオを借りてプロのエンジニアに録ってもらう
  2. 練習スタジオに機材を持ち込んで自分で録る
  3. 自宅で録音する
  4. カラオケボックスに機材を持ち込んで自分で録る

このなかで、初心者であれば 「3. 自宅で録音する」 をおすすめします!

スタジオのレコーディングはとてもきれいに録音できますが、 5時間で5万円 ほどかかるケースが多く
初心者の出費としてはかなり大きいです…。

また、良いと思われがちなカラオケボックスは 意外におススメできません。 部屋がせまいため、「反響音」と呼ばれるノイズがはいってしまったり、他の部屋から聞こえる音もはいってしまうなど、きれいに録音できないことが多いのです。

現在はノウハウも貯まってきており、多くの歌い手さんが 自宅録音でクォリティの高い歌ってみた を出しています。他の記事「予算3万円!歌ってみたの機材&ソフトの王道の揃え方!」で、かんたんに自宅で録音する方法も解説するので 是非見てみてくださいね。

③ミックス・マスタリング

簡単にいうと、「レコーディングした歌声」と「オフボーカル音源」 を合わせ、良い感じにまとめる作業 です。

CDのアーティストの声と、自分の声をiPhoneのレコーダーで録音したものって全然違いますよね?なんかプロっぽい? と感じるCDや音源はこの ミックス の力が大きいのです!

レコーディングに比べ専門的な知識が必要になってくるため、ミックスエンジニア(いわゆるミックス師) に依頼している歌い手さんが多いです。

作業の中身をしっかりと理解する必要はありませんが、大体何を行っているかが分かると話がしやすいのでぜひ押さえておきましょう。

「ミックス」とは

ボーカルや楽器などの各パートの音やバランスを整え、1つのステレオトラックにまとめる作業です。(歌ってみたの場合、オフボーカル音源と歌を合わせる作業になります。)

どんなプロでも、一曲を通して 音程やリズムを完璧に歌う ことは難しいです。

  • 外れてしまった音やリズムを修正したり
  • 声がクリアに聞こえるようにしたり
  • 傍で歌っているような加工をしたり
  • ハモリを入れたり

いわゆる プロっぽく見える 加工をしていきます。
必須ではありませんが、やるとやらないでは、作品のクォリティに大きな違いが生まれます。特にピッチ補正は最初、感動します!

「マスタリング」とは

マスタリングとはミックスが終わった音源を 他CD音源に比べて音圧(音量のような物)が変わらないようにしたり、どのスピーカーで聴いても差が生まれないようにしたりする作業です。

自分の声を録音して、いろんなデバイスで流してみると イヤホンで聞くと綺麗に聴こえたのに、PCで流すとなんか上手く聞こえない…? ということがあります。 そういう問題は、マスタリングで解消できます。

私たちは日頃こういった作業を経た 高品質なプロの楽曲 を聴いているので意識しづらいのですが、これをやるやらないで本当に大きな差が生まれます。自分で作業が出来ない!という方も自分に合った良いミックス師に依頼することが出来るようになっていますので、ぜひ探してみましょう。

④動画の作成

いわゆるMV(ミュージックビデオ)の作成になります。

⑤SNSへのアップロード

楽曲の制作・MV動画が完成したらいよいよSNSへのアップロード です!!!!代表的なアップロード先のSNSをご紹介します!

YouTube

「歌ってみた」の王道で、配信には外せない動画サービスです。YouTubeが特に向いている点は 「JASRAQ(一般社団法人日本音楽著作権協会)」と包括契約している点 です。

プロなどの他人の曲をカバーする場合は原則作曲者の許可を取る必要がありますが、YouTubeでは、JASRAQの管理曲について、許可なくカバー曲をアップロードすることが可能 になります。

Twitter

2分20秒以内の動画を投稿できますが、JASRAQとの包括契約がないため、カバー曲を許可なく投稿することは原則できません!(やっている方は多いですが、NGです!)

個人でJASRAQと契約する か、自作曲やオリジナル曲の投稿 がメインになります。

ニコニコ動画

利用者150万人。YouTubeが台頭する前の歌ってみたの火付け役的存在 です。アニソンやボカロ曲が多い動画サービスです。

Sound Cloud

ドイツ生まれの音声ファイル共有サービスで、コアな音楽ファン 向けのサービスです。
日本ではそこまで有名ではありませんが、全世界では億を超えるユーザ数を誇る最大級の音楽プラットフォーム です!!

まとめ

以上が、歌ってみたの基本的な流れ になります。いかがでしたでしょうか?

「歌ってみた」を作成する際は全体の流れを理解し 自分に合った方法で効果的に発信していくことが重要です! 他の記事では、それぞれの詳しい方法やもっと深く知りたい方向けの情報 をどんどん発信していきます!

是非読んでみてくださいね!